■ 朝日新聞、取り次ぎが拒否した過激な原発本「東電・原発おっかけマップ」
2011年08月13日(土)
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| 数多く出た原発本のどれよりも「過激で内容も密」と評価が日増しに高まっている本がある。「東電・原発おっかけマップ」(鹿砦社)である。 ところが、この本は過激さゆえに大手書籍取次店が委託配本を拒否。ただし書店からの注文は受けるとのこと。 朝日新聞は広告掲載を拒否したそうだ。やつらは何に怯えているのか?答えは明確、「東電」の圧力に決まっている。 的確な書評を見つけたので少し長いが一部を引用させていただく。(オーストラリア、シドニー在住のリック・タナカさんの「南十字星通信“東電・原発おっかけマップ”(高野孟氏監修のブログ「THE JOURNAL」2011年7月15日) (以下、引用)
本書では、原発、原発社会、原発体制を作り、維持し、拡大してきた人を一人一人紹介する。もちろん、本書で取り上げた原発ムラ住人は、その氷山の一角に過 ぎない。いい加減な「想定」をした連中、それを許した奴ら、手抜き、不注意、怠慢のレベルから意図的に原発と心中したいような連中まで、本書に収録できな かった連中がたくさんいる。原発社会は核分裂の迷宮である。きわめて複雑な技術である原発は、きわめて複雑に司法やメディアも含めた政財官学を取り組み、 原発複合体の支配する社会を作り出した。複雑な絡み合いのおかげで、責任の所在はきわめて見えにくい。 しかし、途方に暮れているヒマはない。原発複合体は、すでにフクシマを過去形で語り、青白い不気味な鎌首をもたげはじめている。たとえば、3月31日、 事故からわずか3週間も経っていないというのに、参議院本会議では、ヨルダンに原発を輸出するための原子力平和利用協定の締結が可決承認された。反対した のは共産党、社民党と糸数慶子(沖縄選出)だけ。原発翼賛体制は健在だ。 6月になると、原発輸出の動きも再び活発化する。東芝と日立がリトアニア原発に応札した。事故後はじめての応札だ。そうかと思えば、永田町では「地下原 発」議員連盟なるものが超党派で結成された。時代遅れの構想が埃をはらって、またぞろ持ち出されてくる。見えないようにすれば、文句も出ないだろうという わけだ。九州では玄海原発の運転が再開されそうだ。「原発なしでは暮らせない日本」というデマ捏造のために、今夏は電力各社が「停電」で危機を煽り、国民 を恫喝するだろう。気の遠くなるような年月、面倒を見続けなければならない核のゴミと引き換えにつかの間の繁栄をあれこれ、心配するヒマはない。切羽詰 まっているんだから。 原発社会を動かす連中を糾弾するだけでは原発社会は終わらない。高レベルの放射能をじゃじゃ漏れさせ続ける輩にフクシマの血塗られた汚染土や汚染水を送 りつけ、自宅に石を投げつけたところで、それは単なる気休め、憂さ晴らしに過ぎない。それほど、原発汚染は社会の広い範囲に及んでいる。除去装置はいくつ あっても足りないし、汚泥を処理する方策もない。 しかし、それでももっと怒っていい。諦観しなくていい。あきらめなくていい。安っぽい悟りなんか捨てちまえ。こんな生活、普通じゃない。いやだと。 そ して、不条理な苦痛を押し付ける連中には、少なくとも社会の一線からお引き取り願おう。そうやって、原発時代のがれきをひとつずつ片付けりゃ、新しい時代 の扉が開けるかもしれない。これほどめちゃくちゃな扱いされてるんだから「集団ヒステリー」にでもなった方がよっぽど人間らしい反応じゃないか。(引用、ここまで)
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