■ まさかウィキリークスはCIAの回し者じゃないだろうな
2011年02月26日(土)
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| 北アフリカ、チュニジアから端を発した独裁体制の崩壊がエジプト、リビアに飛び火しドミノ倒しとなった。 チュニジアのベンアリ大統領はサウジアラビアに亡命し、ムバラク大統領、カダフィ大佐も同じ運命となることは間違いないだろう。 しかし、ちょっと待てよ、この革命の連鎖の本質は何なのか? 果たして西欧のメディアが報じるような民衆の蜂起なのだろうか。私はこのまま鵜呑みにしていいものか非常に懐疑的だ。 そもそもチュニジアの民衆蜂起の原因は高い失業率や食品物価の高騰、大統領一族の腐敗、政治的抑圧に反発した国民による反政府デモの高まりに政府が抗しきれなくなったと言われている。とくに引き金となったのが免許なしで野菜などを販売していた青年が逮捕されたことに抗議して焼身自殺した事件だという。 これに輪をかけるようにウィキリークスが大統領一族の腐敗ぶりに関する公電の内容を公開したことも火に油を注ぐかたちとなった。その内容は地中海沿いにある豪華な邸宅とかペットに虎を飼っていたとか12人もの召使いを抱えていたとかバケーションとしてフロリダのディズニーワールドやモルジブなどに頻繁に出かけていたとか自家用機を購入していたなど豪勢な生活ぶりをすっぱ抜いたものだ。 またまた、ちょっと待てよ、である。これらの内容は果たして極秘情報なのだろうか。あのウィキリークスが発するものにしてはB級の雑誌や新聞のゴシップものと大差ないじゃないか。私はウィキリークスはひょっとするとどこかの国の権力と密かにつながっているのではないかと“邪推”する。 実は「ウィキリークスは怪しい」と指摘する人物がいる。「完全支配」シリーズ・全3巻(徳間書店)の著者、ウイリアム・イングドールだ。 イングドールは自身のブログ(2010年8月3日)に「怪しい臭いがするウィキリークス」(SOMETHING STINKS ABOUT WIKILEAKS)と題してジュリアン・アサンジに関して「経歴の不明な謎の29歳のオーストラリア人である。彼は、情報漏洩についてホワイトハウスと仲介することを申し出ることで、突如として有名になった。」と権力との癒着をほのめかし、911事件の権力の陰謀説を否定するかのような発言に対して「怪しい」と疑念を抱く。「『911についてはどう?』という質問には『我々が戦争や金融詐欺など、本当の共謀について証拠を提示しているというのに、911が共謀というような偽の情報に惑わされている人がいることにはいつも当惑している。』と答え、」。私は911事件を「偽の情報」と断定するアサンジを信用するわけにはいかない。 さらにイングドールは続ける。「既得権益に対抗する存在として有名になった人間から出た言葉とは思えない内容である。何千人もの物理学者、エンジニア、軍事専門家、航空機のパイロットが証言しているが、そもそも、あまり訓練されていない19人のアラブ人が、普通のカッターを武器にして米国の商用ジェット4機の進路を変更し、93分間も空軍NORADに邪魔されることなく、ツインタワーとペンタゴンに奇跡のような突撃を完遂するということは、簡単に信じられないことである。このプロの仕事を誰が実行したのか、その真相は、正真正銘、偏見なしに国際的に調査されるべきことだ。」(ブログ「Beyond 5 Sense」翻訳 ,為清勝彦) やはりイングドールもアサンジに対して大きな疑念を抱いている。 つづく
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