■ 森元首相が「どけっ!」と怒ったワケ
2009年02月20日(金)
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| 記者クラブが政治家と癒着していることはだいぶ知られてきた。それにしても、この体質を是正する考えはない新聞社に対して国民の私たちはどう批判したらいいのか。もっぱら、こうしてウェブサイトやブログで書き立てるしか術はないところが哀しい。 新聞記者の間では酔っぱらい中川は限りなくアル中に近く、奇行で知られた存在にもかかわらず、紙面では本当のことを書かない。いや、それどころか極秘のネタを週刊誌に漏らして小遣い稼ぎをしているものが居るらしい。 癒着と言えば森元首相がむらがる報道陣をかきわけながら「どけっ!」と居丈高になり、質問した記者に対して「うるさい!」を連発した。この模様がテレビで報じられ視聴者から森元首相に批判の声が多数寄せられたらしい。政権が崩壊しかかっている時だけに釈明しないと自民党そのものがぶっ潰れると危惧したのか森氏は「みのもんたの朝ズバ!」(TBS系)に生出演して怒ったワケを話した。その弁明が一般常識とはかけ離れているのであきれてしまった。 夜間、料亭から出てきたら大勢の報道陣が待ち受けていた。その日の会合は民間人との会合で、政治色は一切ないので取材はしないように、と事前に記者クラブの幹事会社の政治部に連絡していたにもかかわらず、意向を無視して取材しようとしたことに腹を立てた、というわけだ。 テレビでは写らなかったが森氏は「幹事会社!政治部はいないのか!」と聞いたが返事がなかった、という。これが怒り心頭の主因らしい。しかし、ちょっと待てよ。事前に取材はしないように、などと連絡すること自体、おかしくないのか。これこそが記者クラブと政治家の癒着以外の何ものでもない。教育関係団体の会合に出席した後で、外に出たらいきなりマイクを突きつけられたから怒った、というのはウソだろう。民間人とは教育関係団体の幹部のことらしいがこれは額面通り信じるわけにはいかない。もしかすると、麻生降ろしの秘策を練るため、自民党幹部と密会したのでは、などと勘ぐりたくもなる。時が時だけに新聞記者たちも教育関係団体との会合とは考えていなかったはずだ。前述の幹事会社の政治部記者はもしかしたら特ダネかも、と推測し敢えて取材を敢行したのだと思う。森氏があれほどまでに怒ったのは密会がバレたからに違いない。テレビでの森氏の弁明が図らずも政治家と記者の癒着が歴然と存在することを満天下に晒す結果となった。 そもそも、「料亭」を会合の場所にしたことが間違いのはず。飲食費など諸々の経費はすべて税金で賄われる、ということを森氏は自覚しているのだろうか。このことを反省すべきなのだが、ほろ酔い加減の森氏は頓着なしのようだ。
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