本音のコラム

■ ガイトナーって何者? 2008年11月27日(木) 

grp1127060336.gif 400×400 60K オバマ次期大統領の組閣が進んでいる。「最新パロディー」(11月9日更新)で指摘した通りオバマを陰で操る巨大権力の存在を知る必要がある。 財務長官にガイトナーという人物が任命された。オバマと同い年、47歳。ガイトナーって誰?あまり馴染みのない名前だが経歴を見るとなかなかの人物だ。88年27歳で財務省に入り99年01年までクリントン政権下で国際金融担当の財務次官を務めた。その後、国際通貨基金(IMF)の政策企画審査局長、03年11月からNY連銀総裁を務めている。ベア社救済後の4月の議会公聴会で、米連邦準備制度理事会(FRB)によるベア社に対する特別融資に批判的な議員に、ガイトナー氏は毅然とした態度で応じたという。要するにオバマと同様“FRBの回し者”なのだ。
 元FRB議長のボルカーは顧問(オバマのお目付役)に就任するという。これを見てもオバマ政権は歴代大統領とまったく同様、FRBの傘下(下請け)ということだ。共和党のブッシュ政権で国務長官を務めたコリン・パウエル氏(71)や、故ケネディ大統領のおいロバート・ケネディ・ジュニア氏(54)らの閣僚起用を検討しているというけれど、これは何を隠そう「FRB政権」を米国民に悟られないための煙幕に過ぎない。


■ 小室さんは被害者に直接、謝ればいい 2008年11月24日(月) 

book-s.gif 200×237 30K 11月21日夜、3000万円の保釈金を積んで仮釈放となり大阪拘置所を出た小室哲哉被告(心情的には「さん」づけにしたいところだが)は待ちかまえていた報道陣に向かって何度も頭を下げた。ワイドショーによればわずか1分間に小さなものも含めると17回、下げたという。黒のタートルネックにジーパン姿は極力、虚飾を排除している気遣いが感じられるものだったけれど、目にはうっすらと光るものがあり、心なしかオドオドしているように見えた。シングル・アルバムを含めて1億7000枚以上というとてつもないヒットを飛ばした音楽界の王様的存在の小室容疑者が釈放時に発した コメントが「自分は裸の王様だった」というのも皮肉だ。
 さて、ここで言いたいことは小室容疑者はなぜペコペコ頭を下げたのか?ということだ。騙した相手、「被害者に謝りたい」というのはウソではないだろう。とは言え「ご迷惑をかけました」とか「お騒がせしました」などの“世間”に対する謝罪は本当に必要なんだろうか。実は私は謝罪に関する本を上梓したばかりなのだ。タイトルは「マッド・アマノの『謝罪の品格』」。果たして小室容疑者の謝罪は“品格”があっただろうか?残念ながら、品格は感じられなかった、と私は思う。いや、それより、仮釈放直後に報道陣の向けるマイクに向かってコメントを発する必要はさらさらない。「小室さん、ファンにひと言!」に彼は一瞬戸惑いの表情を見せて無言のまま車に乗り込んだ。これでいいのだ。メディアに無用のリップ・サービスをする必要はない。
 ここで、誤解のないように言うが私は謝罪する必要はない、と言っているのではない。もし、謝罪の意志があるなら小室容疑者が被害者に直接、謝ればいい。世間様に謝ることはない。
 大阪拘置所は小室容疑者の出所日時を事前にメディアに知らせたのではないのか?これは小室容疑者の人権侵害に当たらないのか?
私は著書「謝罪の品格」の中で同じく歌手の倖田来未さんの「羊水は腐る」失言に関する涙の謝罪会見について触れている。ワイドショーを始めネット書き込みなどが彼女を猛烈にバッシングした結果、ツアーやアルバム発売などの延期を余儀なくされた。被害甚大だった。彼女は詐欺罪で起訴されたわけではなく、医学的に無知なだけなのにもかかわらず社会的制裁を受けた。これが、私たち日本という国の実情なのだ。私は著書の中で「謝罪文化大国、日本」を批判すると同時に「謝れば許しちゃおう」という妙なナーナー主義がはびこっていることをも批判し茶化している。


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