■ チベット“騒乱”の真実とは?
2008年03月24日(月)
|
| 「騒乱」と書くといかにもチベット族が悪い、というイメージを抱く。果たして、そうだろうか? チベットと言えばまず最初に頭に浮かぶのが「ダライ・ラマ」の名前だろう。その次は「チョモランマ(エベレスト)」あたりか。 いずれにしてもわれわれ日本人からすれば遠い異境の地に違いはない。そのチベットで騒乱が起きている。中国人の商店が暴徒によって襲われている映像が何度も繰り返しテレビに流されている。中国政府の弾圧の際に多くの死傷者が出たらしい。報道管制のため実数がつかめないのだが当局の発表は死者が13人程度だが80人を越える、という見方もある。 外国の報道陣をシャット・アウトしている点はまさにあの将軍様の北朝鮮を彷彿させる。 さて「騒乱」の原因はそもそも何なのか? ダライ・ラマ法王日本代表本部事務所のホームページには次のように書かれている。主なものを紹介する。
(引用、ここから)
独立国家であったチベットは、1949年に口火を切った中国の侵略で、戦闘によって人命損失の危機にさらされ、続いてすぐに、共産主義イデオロギーと文化大革命(1967- 1976)に代表されるような計画によって、普遍的な自由さえも失ってしまった。しかし、最悪の事態は既に過ぎ去ったかのような誤った認識がまかり通っている。現在でも、チベット固有の国民性、文化、宗教の独自性は、中国によって深刻な脅威にさらされ、翻弄され続けている。
中国の占領と弾圧の政策は、チベットの国家としての独立、文化、宗教性、自然環境の破壊を引き起こし、人々は基本的な人権まで奪われている。再三再四、国際法を犯す中国のこれらの破壊行為は、注目はされているが、未だに罰されることなく繰り返されている。
チベット人は繰り返し中国からの独立を訴えてきた。我々チベット人は非暴力による抵抗運動を行ってきているが、チベットでは10歳にも満たない子供達が「チベットは独立国家だ」とか「ダライ・ラマ法王にご健勝あれ」とささやいただけでも、中国は『母国』を『分裂』をたくらんでいると告発し、投獄を宣告されることが多々ある。チベット国旗に似たものを所持するだけで、7年間投獄される。 (引用、ここまで)
チベット自治区がかつて独立国家であったことは紛れもない事実。さらに言えば中国政府の領土となった現在の新疆(しんきょう)ウイグル自治区はもともと東トルキスタンの土地だった。中国は侵攻・統治によって植民地→統合を図ってきた。 北京五輪を間近に控えてチベットと東トルキスタンの民族の蜂起が目立ち始めた。地図を見れば分かるように、この二つの広大な地域がそれぞれ独立すると中国は極端に小さな国になる。
★この問題は随時検証していくつもりだ。
|
|
|