■ 雪印食品を告発した男のドキュメンタリー映画、大阪で公開
2008年02月12日(火)
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| 「水谷洋一」の名を咄嗟に思い出す人は今は少なくなったと思う。ズバリ言って「内部告発のヒーロー」だ。「ヒーロー」などと軽々に言ったらバチがあたるかもしれない。いわば「命を賭して」戦った勇気ある男なのだ。 『雪印食品・牛肉偽装詐欺事件』を思い出していただきたい。今から6年前の2002年1月、水谷氏(西宮冷蔵社長)は雪印食品の不正を告発した。下請けとの立場でありながらの“内部告発”には勇気がいった。主要取引先の不正を告発するという前代未聞の行動で一躍ニュースの人となった水谷洋一社長だが輸入牛肉を所管する国交省神戸運輸管理部から15日間の営業停止処分を食らう。「輸入牛肉を国産と偽ったうその在庫証明を提出した」と言う理不尽なものだった。これは明らかに役所の嫌がらせである。15日間営業できないということは、その間、食品業者は商品の出し入れが不可能になり取引先は離れ、冷蔵倉庫の中は空っぽ。 一度は廃業に追い込まれるもカンパや支援で再建、その戦いを追ったドキュメンタリー映画「ハダカの城〜西宮冷蔵・水谷洋一〜」(柴田誠監督)も完成し昨年10月、東京で公開された。今回は大阪での公開だ。大阪・第七藝術劇場。2月23日〜29日(土)18:50〜20:45(イブニングレイト) 3月1日(土)〜7日(金)10:20〜12:10(モーニングショー) ★著書「正義は我にあり! 西宮冷蔵・水谷洋一の闘い」(ロシナンテ社)
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