本音のコラム

■ グリーン・ゾーンに逃げ込んだ日本大使館 2007年11月26日(月) 
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 2003年5月バグダッドが陥落すると、米軍は本拠地をチグリス川西岸の共和国宮殿に置き、周辺に強固な防禦壁を張り巡らし、テロ攻撃に備え厳重な防衛体制を敷いた。米国はこの地域一帯を、安全を意味するグリーン・ゾーンと名付け、米国大使館、米軍司令部の中枢を含めイラクでの活動の拠点としてきた。友好国の大使館、アメリカの契約企業も同居している。日本大使館は治安悪化を懸念してグリーン・ゾーンに移転した。ふだんは短パン姿の女性が並木道をジョギングしていたり非番兵士用のラウンジと中華などの各国レストランは夕方には満員となる。近代的スーパーマーケット、プール、フィットネス、ディスコ、ポルノ上映館などの娯楽施設や携帯電話のアクセサリー店まである。通常と変わりがない生活が可能だ。ところが、バグダッドで最も安全と言われているグリーン・ゾーンも最近は一日平均3件の迫撃砲攻撃にあい駐車場周囲に土のうを張り巡らせるなど防衛対策に必死になっている。
 グリーン・ゾーン内には立ち退きを免れた中流階級の住宅がありここの住人は外に出るにはわずか10分の検問でOKだが外から戻る時はなんと5ヶ所の検問所を通らなければならず3時間はかかるという。グリーン・ゾーンのバグダッド市への返還はメドが立たない。
 
 ここで注目すべきことは日本大使館がグリーン・ゾーンに“逃げ込んだ”ということだ。一方,東京のアメリカ大使館の地代滞納が問題になっている。赤坂の国有地1万3000平方メートルの賃貸料が、10年にわたり未納(年額250万円)となっているそうだが米政府は支払う意志がないらしい。そこでグリーン・ゾーン内の日本大使館だが果たして地代を払っているのだろうか?もしかすると「治安維持費」も徴収されているかも知れない。米政府に言わせれば「グリーン・ゾーン内の日本大使館から地代は徴収していないのだから赤坂のアメリカ大使館も払う必要はない」ということなのかもね。


■ 仕掛け人ナベツネの背後にある巨大権力 2007年11月08日(木) 
grp1108175339.jpg 200×288 51K 福田・小沢密談を仕掛けたとされる読売のナベツネが批判の的となっているけれど「CIAの手先だから当然だ」という話もある。
 CIAの手先とは話が穏やかではない。しかし、よく考えてみると“読売中興の祖” として大正力“だいしょうりき”と呼ばれた故正力松太郎はCIAと密接な関係があった。「日本テレビとCIA」(有馬哲夫著 新潮社 2006年10月発売)は正力がいかにCIAの走狗となったかが詳しく書かれている。これを読めばナベツネの動きが米政府の差し金によるものだということに気づくはず。「メディアの堕落」などと目先のことを批判する前にその背後で糸を引いている巨大な権力の存在をしっかり意識する必要がある。
★「秘密のファイル CIAの対日工作」(春名幹男著 共同通信社)の併読をお勧めする。
★「読売グループはCIAの傀儡」ブログ「わんわんらっぱー」http://d.hatena.ne.jp/Takaon/20070921


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