本音のコラム

■ TVタックルと国会議員の癒着 2007年10月16日(火) 
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 平沢勝栄はれっきとした自民党の国会議員である。河村たかしは自称「総理を狙う男」として民主党のなかでも“鬼っ子”的存在である。同じく民主党の原口一博も含めてこのお三方はテレビ朝日の人気番組「TVタックル」の常連出演者である。
 政治討論に駆り出されるのは当然だが番組の要請により「政界時代劇」と銘打つスペシャルお笑いタッチVTRに事もあろうに殿様や旗本、町人などのコスプレ的衣装で登場し寸劇を演じてきた。正確に数を数えたことはないが過去数年の間に一度や二度ではないことは確かだ。10月8日(月)に放送されたものには大村秀章、丸山和也(いずれも自民党)の二人が抜擢され常連3人とともに珍芸を披露した。
 政治家が本業とは別にテレビ局の要請に応えて役者を演じることに私は以前から強い違和感を抱いていた。当サイトでも一度、批判したことがある。役者としての出演が政治家の品位を汚すだけではなくメディアとの癒着こそが大問題なのだ、ということを「役者」のみなさんはどこまで認識しているのだろうか。
 朝青龍の仮病騒動や時津風部屋の弟子の過失致死事件、そして亀田親子問題などに批判の言葉を浴びせるコメンテーターは多いが「コスプレ政治家のテレビ局との癒着問題」にメスを入れるコメンテーターは皆無だ。そんなことをすれば明日から出演拒否をされかねないからね。


■ 保険見直し本舗って何? 2007年10月12日(金) 
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 亀田大毅の試合は見ないことにしていたのだが今回はチャンピオン内藤大助への挑戦なのでついつい見てしまった。驚いたことにファイトマネーは負けた亀田が1億円、勝った内藤がたったの1000万円という格差だ。亀田の所属する協栄ジムが興行権を持っているからだという。まっ、それはいいとして、問題は中継したTBSだ。放送は午後7時から始まったのだが試合開始は何と1時間後の8時。もちろん前座試合もなく亀田一家の特訓模様やいじめられっ子だった内藤の子供時代の話などをVTR編集したものばかり。その間におびただしい数のCMが入る。CM料がガッポリ入って大儲けのTBSはいいがそれを見せられている視聴者はたまったものではない。こちらも自衛策を講じて試合開始の8時までは裏番組のチャンネル・サーフインだ。
 今朝のスポーツ紙は亀田への痛烈な批判のオンパレード(・反則技連発!大毅が世界戦汚した・WBC審判委員「わたしなら失格」・亀田、観客からブーイング、反則繰り返し)だが多分、亀田一家とTBSは「なーんも気にすることない。次の試合も視聴率稼げる」とほくそ笑んでいるにちがいない。
 内藤のトランクスの全面に「ウェブクルー」、尻にデッカイ文字で「保険見直し本舗」という宣伝が入っていた。ウェブクルーの主なビジネスは下記のようなネットである。
 サイト「ピアノ買取.ねっと」、ブロードバンド比較サイト「ブロードバンド比較.jp」、専門学校、通信教育等の一括資料請求サイト「選べる資格.com」、カードローンの条件等の検索サイト「ローンくらべて.net」、健康食品購入サイト「健康食品.com」、ハウスクリーニング比較サイト「ハウスクリーニング比較.com」、中国投資に対する情報提供サイト「中国投資.jp」、中国投資に対する情報提供サイト「中国投資.jp」。
  ところで、トランクスの宣伝料は噂によれば3億円とも5億円とも言われている。金額は定かではないがCISの子会社ウェブクルーなら決して高額ではないだろう。いずれにしても宣伝効果はかなりあったはず。内藤側の収入は宣伝料の15%として約6000万円ということになる。このうち所属ジムと折半なら内藤の懐に3000万円が転がり込むという計算が成り立つ。チャンピオンになる前の内藤の生活費は月額12万円だったというが悪役亀田次男坊に勝って、苦しい時代の話は過去になった。
 「国民のために亀田に勝てて良かった」のコメントは政治家顔負けの訴求力があった。


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