■ 「旅客機同時テロの犯人はアルカイダ」の嘘
2006年08月11日(金)
|
英国で発覚した旅客機同時テロ計画で、早くも米ABCテレビが、逮捕された主犯格グループのうち二人が最近、バキスタンを訪れ、その後、容疑者グループの航空券を購入するための費用を送金されていたと報じている。こんな情報はいったいどこから入手したのか。答えは簡単だ。ホワイトハウスに決まっている。だとすれば客観性が乏しいばかりかプロパガンダの恐れ大である、と見るのが妥当だろう。 容疑者グループへの指示がパキスタンから出ていたと報じた英紙ガーディアンの情報源が英政府筋だからこれも客観性に欠くことは間違いない。ヒースロー空港は英政府によって厳重に管理され巧妙なヤラセを演じさせられた可能性がある。英政府はブッシュ政権と二人三脚なのはすでに誰もが知っていることだ。これがなぜフランスのシャルル・ドゴール空港で起きなかったのか。あるいはドイツのフランクフルト空港で起きなかったのか。フランスもドイツもイラク戦争に反対した国だからだ。 この事件の最も怪しいところは肝心の「犯人の名前と顔写真は未公開」、ということ。逮捕者24人の名前はどうやら公開するらしいが顔写真は非公開。ここでゴマかされてはいけない。彼らは旅客機に爆発物を仕掛けたり持ち込んだりして「現行犯として逮捕されたのではない」ということだ。アフガニスタンとの国境地帯で数週間前、イスラム武装組織のメンバーを逮捕したことが発覚のキッカケになった(AP通信)というのだ。テロ発覚を未然に防いだ、という美談仕立てなのも胡散臭い。くどいがもう一度言おう、24人の逮捕者がテロの真犯人という証拠は今のところ立証されていない。多分、今後も立証はされないだろう。ホワイトハウスは初めからその意志はないはず。テロ犯=アルカイダというイメージが世界中を駆けめぐれば初期の目的は達成された、といえる。 そこで次の記事(ニュース速報国際面+@2ch掲示板 2005/10/07(金) 17:58:38)を見ていただきたい。今から約1年前に今回と似たような”ハプニング”(あえて「事件」とは呼ばない)が起きている。 見出しは「英空港狙った航空機テロも=阻止した襲撃計画公表−米」。本文は 次の通り。 「ホワイトハウスは6日、米国が2001年9月の同時テロ以降、各国と協力して未然に防いだ とする国際テロ組織アルカイダの襲撃計画10件の概要を公表した。民間航空機乗っ取り によるロンドンのヒースロー空港攻撃など、3件の乗っ取り計画が含まれている。 ホワイトハウスの資料によると、ヒースロー空港を狙ったテロ計画が発覚したのは03年で、 米国と数カ国が協力して阻止した。このテロは同時テロにかかわった人物が立案したという。」 さて、なぜこのようなハプニングを起こしたのかを考えてみよう。 一つは「レバノンVSイスラエル」問題の目くらまし。つまり、イスラエルとアメリカが悪い、という批判を弱めるため。ホワイトハウスは今後、「イスラム武装組織=ヒズボラ」という嘘情報を流すかも知れない。このあたりを注視する必要がありそうだ。そして、二つ目は「9.11テロはホワイトハウスの自作自演」説の蔓延を阻止する。
|
|
|