本音のコラム

■ 昭和天皇靖国参拝中止理由のメモは胡散臭い 2006年07月21日(金) 
元宮内庁長官メモが突然公開され波紋を投げかけているけれどこれってなんだか胡散臭いと思いません?
日本経済新聞のスクープだそうだが本当にスクープかどうか疑わしい。なぜ今、公開なのか、ということを考える必要がある。もしかしたら8月15日の首相の靖国参拝に反対する勢力が仕掛けたんじゃないのかと邪推したくなる。(多分、図星だと思うけれどね)
反対勢力は「A級戦犯が合祀されたことを理由昭和天皇が参拝を中止したのだから小泉首相もこれにならって中止すべきだ」と言いたいのだろう。
私は遺族(ワイフの父親がニューギニアで戦死。遺骨は戻らない)の立場から小泉首相の参拝には反対だ。その理由は参拝を単なるパフォーマンスとして演じているから。参拝する、しないは「心の問題」と首相は言うけれど恐らく任期満了後の来年以降は一切、参拝しないと思う。これは確信をもって言える。なぜならば首相就任前には参拝したことがないからだ。(小泉さん、もしこれに異論があるならデータを示しなさい)
「A級戦犯」とはそもそも何か?戦犯としたのは戦勝国の独断的裁判の結果であること。合祀されたA級戦犯は確かに当時の日本を代表する指導者ではあった。しかし、戦勝国が裁判で主張した「共謀罪」にあたるものかどうかは大いに疑問が残る、と国際法の専門家らの間で語られているのも事実。この問題を掘り下げていくと「東京裁判の不当性」に触れざるを得なくなる。


■ 捨て犬「忠犬ノラ」を引き取った住職夫妻の心温まる話 2006年07月19日(水) 
フジテレビ「スーパーニュース」(7月18日午後5時半頃)を見ていたら捨て犬が4年間も朝と夕方、大分県の国道の道ばたに座って飼い主が現れるのを待っているという話が紹介された。まさに現代版「忠犬ハチ公」だ。独り暮らしのおばあちゃんがこの犬に「ノラ」と名付けて近くの林の中に小屋を作ってあげてなんと4年間もエサを与えてきたという。飼ってやりたいけどすでに一匹いるのでその余裕はない。新聞記事でノラのことを知った西念寺というお寺さんの住職夫妻が引き取ることになった。おばあちゃんが涙を浮かべながらノラとの別れを惜しむ姿はこちらまでジーンときてしまうほど感動的だ。我が家にも辛い思い出がある。アメリカ生活時代に手のひらに乗るほどの小さな雑種犬を育てて14年目くらいに日本に連れてきて17年目に臨終を看取った。ノラに似ているのが切ない。

ノラがその後、住職のご一家とうまくなついているだろうか、心配になった私は余計なこととは知りつつネットで西念寺を検索して電話をしてみた。奥様が「6月30日に引き取ってからずいぶんなれました。長い間、外で生活していたので家の中で飼ってるんです。今、そばで寝てます。ふだんはうちの猫とも遊んでますよ。名前はアイにしました。みんなから愛されるようにと思って」
良かった、良かった、とまるで我が子のようにうれしさが込み上げてきた。アイをひと目見たい、という私に「大分空港の近くですからどうぞいらしてください」と笑いながら気さくに応対される奥様。「アイとご住職によろしくお伝えください」と、もう赤の他人とは思えない挨拶をする私。

殺伐としたニュースの多い中で「忠犬アイ」の話は一服の清涼剤となった。キャスターの安藤さんと取材をしたスタッフのみなさん、ありがとう!

★ ところでアイはボーダー・コリー種だそうだ。
DOG GUIDEというサイトを検索。ほんの一部を紹介します。http://www.animal-planet.jp/dogguide/directory/dir02900.html


1世紀以上に渡って作業能力のみを重要視しながら交配を繰り返してきたボーダー・コリーは、その成果もあって今日では、牧畜犬の中で最も優れた犬種のひとつといわれています。

19世紀のイギリスでは、牧羊・牧畜のやり方はさまざまで、それに伴っていろいろな犬種が活躍していました。その中から、元来家畜の周りを回って群れを追い立て、羊飼いの方へ誘導するといった能力に優れた犬たちが現れました。このような犬たちには騒々しいタイプが多く、時には家畜を軽く咬んだり吠えたりしながら誘導するのを常としていました。そのうちに、羊飼いたちの中で、どの犬がもっとも牧畜犬として優れているかという競い合いが始まり、1873年、最初の牧羊犬競技会が開かれることになりました。

この時の競技会に出場して目を見張る活躍を見せた「ヘンプ」という名の犬が、後のボーダー・コリーへとつながっていくことになります。ヘンプは吠えたり家畜を咬んだりせずに、目で睨みをきかせて怯えさせることで家畜を誘導させていました。この競技会での活躍によって、ヘンプは後に“ボーダー・コリーの父”といわれるようになります。

1世紀以上に渡って作業能力のみを重要視しながら交配を繰り返してきたボーダー・コリーは、その成果もあって今日では、牧畜犬の中で最も優れた犬種のひとつといわれています。

19世紀のイギリスでは、牧羊・牧畜のやり方はさまざまで、それに伴っていろいろな犬種が活躍していました。その中から、元来家畜の周りを回って群れを追い立て、羊飼いの方へ誘導するといった能力に優れた犬たちが現れました。このような犬たちには騒々しいタイプが多く、時には家畜を軽く咬んだり吠えたりしながら誘導するのを常としていました。そのうちに、羊飼いたちの中で、どの犬がもっとも牧畜犬として優れているかという競い合いが始まり、1873年、最初の牧羊犬競技会が開かれることになりました。

この時の競技会に出場して目を見張る活躍を見せた「ヘンプ」という名の犬が、後のボーダー・コリーへとつながっていくことになります。ヘンプは吠えたり家畜を咬んだりせずに、目で睨みをきかせて怯えさせることで家畜を誘導させていました。この競技会での活躍によって、ヘンプは後に“ボーダー・コリーの父”といわれるようになります。


■ 戦争報道写真家・キャサリン・ルロイさん(60)死去に思う 2006年07月15日(土) 

LifeCover.jpg 130×174 38Kロサンゼルス・タイムズ(06.7.11)の死亡(追悼)記事欄に女流報道写真家のルロイさんが亡くなった、と報じられている。彼女は戦場で亡くなった有名な報道写真家・ロバート・キャパ氏を讃える意味で作られたロバート・キャパ賞の金賞を受賞している著名な報道写真家だが一般的には馴染みが薄いかもしれない。

ルロイさんは弾丸が飛び交う最前線で人道主義の立場からライカのシャッターを切り続けた。彼女の写真はCatherine Leroyで検索すればその一部を見ることができるのでぜひ見ていただきたい。

ここで私が言いたいことは湾岸戦争以降、ルロイさんのような勇敢な写真家の活躍する場が極端に制限されてしまった、ということ。はっきり言うとアメリカ政府の不利益になるような報道は一切“NO”なのだ。
サマワを撤退する自衛隊の報道を禁じたどこかの政府も「ブッシュ閣下に右にならえ!」なのだ。
私たちはもはや権力の都合のいい情報だけを無批判に見せられている。これっておかしいと思いませんか?
 なおルロイさんの遺体はフランス政府の計らいで91歳の彼女の母親が住むフランスに戻り、埋葬される。主にアメリカ政府の戦争を批判する立場を生涯貫いた彼女をフランス政府は見事に讃えた。これと同じ事が小泉政権に出来るだろうか?答えははっきりしている。“ノン”である。

<ルロイさんの略歴>
彼女はフランスに生まれカソリック系の学校に入学、クラシック・ピアノを習ったが報道写真家に転向した。1966年、弱冠21歳の若さでベトナム戦争の戦場の写真を撮り続けた。1968年には北ベトナム軍のテト攻勢の際に拘束されたが撮影の趣旨を彼女なりに説明して釈放されサイゴンに無事帰還した。撮影された写真は『LIFE』の表紙を飾った。ロバート・キャパ金賞をはじめ数多くの賞を受賞している。ソマリア、アフガニスタン、イラン、イラク、レバノン、リビヤなどに赴き多くのレポートを発表している。イスラエル軍の西ベイルートにおける包囲攻撃について書いた本『GOD CRIED』(トニー・クリフトン氏と共著)がある。日本でも写真展が開かれた(2000−2001)。


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