■ 四国巡礼
2004年07月18日(日)
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3人の男が偶然ある所で出くわした。一人はすげ笠に白衣、頭を短く刈り上げ教典を手にしている。よく見ると前民主党代表の菅さんにそっくりだ。もう一人は白髪まじりのライオン・ヘアー、少しやつれ気味で参院選で大敗したどこかの政党の総裁に似ている。 「おやおや、あなた、どこかで見かけた顔だが?」やつれ男が声をかけた。すげ笠男が応えた。「これまで後ろを振り返らずに走りつづけてきた。今後、何をするにしても、その前に一度立ち止まって、自分を見直したいと思って、ここ徳島県鳴門から歩いて高知県の室戸岬を目指して遍路します」と。「走りつづけると膝を痛めるそうだ。自分を見つめ直すことはいいことだ。ナルシストの私はいつも鏡で自分を見つめている」。やつれ男の言葉に異論あり!と言いたげにすげ笠男が口を挟んだ。「勘違いも甚だしい。空海が修行した四国八十八カ所巡りだから難行そのものです。あなたが国会でやってることは"人生いろいろ"などと空念仏を唱えるばかりでまったく政策改革の実体がないじゃないですか!」。すげ笠男と同行の"三度笠と合羽(かっぱ)"の男が長めの楊枝(ようじ)をくわえながら吐き捨てるように言った。「冷房の効いた公用車でクジラ見物に出かけるような男など、あっしには関わりござんせん!」。
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