■ 道路公団のウソ
2003年07月27日(日)
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よくもまぁ下手なウソをいけしゃあしゃあとつくもんだ。 道路公団の藤井総裁の記者会見のことである。厳しい記者の質問にシドロモドロなばかりでなく終始、目線を合わせず早口に言いたいことだけを言い切っていたけれど誰が聞いても"詭弁"意外の何ものでもない。 そもそも現役幹部が総裁による債務超過の財務諸表の隠ぺいを内部告発したことで暗部にスポットが当たった。 このことは大いに誉められていいものだがひょっとすると告発を仕掛けたのは小泉首相そのものかもしれないところにウサン臭さを感じないわけでもない。 つまり、藤井総裁を窮地に追い込んで首にすれば「小泉、よくやった!」と有権者の支持を得られる、というしたたかな読みが感じとれる。 困ったことに仮に総裁が代わっても道路公団のいい加減な体質はなんら変わらないはず。財務諸表はあくまでも"勉強会"としての参考資料だから書類は残っていない、と苦しい答弁の藤井総裁だが「財務諸表は"勉強会"などではない。れっきとした"仕事"だ」と公団の担当者が監査員の問いにはっきり答えているテープがテレビで流された。 紛失したとされた薬害エイズの資料を「しっかり探しなさい!」と一喝した当時の菅直人厚生大臣だが扇国交省大臣に"鶴の一声"を期待するほうがムリか? (東京新聞「本音のコラム #22」 2003/7/27)
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