「国際金融資本」という言葉には悪のイメージが希薄だ。しかし、実はこれほど悪辣なものはない、と言っても過言ではない。ところが、「悪辣」の全てが分かるというものではなく、むしろ実態はベールに包まれたままなのだから始末が悪い。 「国際金融資本」の代表格としてすぐに名前が挙がるのがロックフェラーでありロスチャイルドだがどうやら話はそれほど簡単ではないらしい。地球上の政治と経済を動かしている真の権力は他に存在すると見て間違いない。私は彼らを 「金融悪魔」と名付ける。 |
「金融悪魔」とは何か? No.1 | 2009.12.20 |
「国際金融資本」=「金融悪魔」の本質を理解しないかぎり歴史の真実を見誤ることになる。とくに近世における戦争のほとんどが「金融悪魔」たちの利潤のために起こされていると言っても決して過言ではない。「戦争と平和」こそが彼らのビジネス・チャンスなのだ。 「金融悪魔」について書かれた本は少ないが、その中でとくに注目に値するのが「民間が所有する中央銀行(主権を奪われた国家アメリカの悲劇)」という本(平成7年7月発行)だ。著者はユースタス・マリンズ。発売は面影橋出版。明らかに弱小出版だ。これで分かる通り大手出版社はこの手の内容には手を出さない。 著者マリンズは「日本の読者の皆さまに」と冒頭から含蓄のあるメッセージを書いている。 その一部を紹介しよう。 「私は、世界の全人民に対するユダヤの組織的運動の真の恐怖を、もっともあからさまな犠牲者の一人エズラ・バウンドによって教えられました。合衆国憲法を防御するために、そして第二次世界大戦を憲法の規定の露骨な違反であると暴露したがために『反逆罪』のかどで公式に告発されたのち、エズラ・バウンドは合衆国の首都でユダヤ人捕縛者によって獄舎につながれました」。バウンドはタブーである「ユダヤ」に触れてしまった。今からおよそ60年前の話である。 バウンドは政治犯として13年半もの長期に渡って精神異常者の連邦施設に幽閉された。「金融悪魔」の本質を暴こうとした人物にはこのような仕打ちがなされた。実はマリンズは本書の執筆を1948年、バウンドに依頼されたのだった。 |