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神宮の森が「読売ランド」になる日2015.7.8
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2019年に開催される国際ラグビー杯を新国立競技場で開催することに関して日本ラグビー協会の会長だった森元首相の存在は無視できない。設計コンテストの審査委員長の安藤忠雄氏は有識者会議を「都合により」欠席した。イラクの建築家ザハ・ハディド氏の応募作品を決めた安藤氏の責任は大きい。日本の建築界の重鎮的存在の槙文彦氏とそのグループはハディド作品を当初から批判し低予算の設計を提案してきた。しかし、森氏や安藤氏は聞く耳を持たなかった。公共投資で問題となったいわゆるハコモノは建設費だけではなくその後継続する維持費の出費が大問題とされた。今回の競技場も芝生の入れ替えだけでも費用がかかる。
ところが、ここへきて読売巨人軍の話が浮上してきた。
神宮の森を「読売タウン」に再開発しようというのだ。 巨人の現在の本拠地・東京ドームは老朽化問題に直面している。3年後には“築30年”となり、建て替えるか、別の場所に移るかの選択が迫られることになる。さらに、選手の故障を防ぐために、次は人工芝ではなく天然芝にしたいとの球団側の思惑もある。なるほど、それで“人工芝”に固執しているのか。神宮の森は巨大観覧車や絶叫ジェットコースターやレストラン街などが出現するかも知れない。命名権の売却により「読売ランド(神宮)」となり日本スポーツ振興センターは継続的な収益が見込める、と皮算用しているのではないだろうか。
収益性の高いプロ野球開催で黒字化を狙う新国立サイドと、新本拠地が欲しかった巨人。
両者の思惑はピタリと一致しているようにみえる、との報道は実現性が高い。 舛添都知事はこのことを耳打ちされて建設を了承したのかも知れない。国民と都民はデキレースの蚊帳(かや)の外、というわけだ。


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