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あの北朝鮮の核実験騒動は何だったのか? 軍事オタク評論家たちのほとんどが今にも将軍様が核弾頭を装備したミサイルを東京へ向けて発射するかのような発言をテレビで繰り返した。 そもそも核実験そのものも単なる大型ダイナマイトだったのでは、という疑いすらあるのに二度目の実験もあり得るなどとマスメディアが煽っている。 ところで6者協議を拒否しつづける北朝鮮が米政府と水面下で交渉を行っているらしい。その中で最も興味のあるテーマは「核実験を米国で行う」というもの。ネバダ州のラスベガスからわずか100キロの砂漠地帯を提供する、というもので早くも「ラスベガスでキノコ雲を観るツアー」が組まれている。米政府にとっては実験内容を監視できるというメリットがあり、しかもショバ代も懐に入るという一石二鳥だ。おまけに将軍様の亡命先としてフロリダ州のオーランドが候補にあがっている。その理由はディズニー・ワールドが隣接しているから。それにしてもアベ訪中・訪韓のタイミングに合わせての核実験には裏があることは間違いないだろう。米政府の主導による茶番劇だった可能性は大きい。つまりアベ政権をはじめ中国、韓国、台湾がミサイル防衛に巨額の予算を割く、ということだ。しかも危機感を煽ってその対応が評価されるという結果をもたらしている。ズバリいって核実験騒動は米、中、韓、北、日の合同マッチ・ポンプである。 ★ この作品は「週刊金曜日」の巻末に掲載(2003年8月29日・473号)したものを一部手直ししました(アベ首相の部分が小泉首相だった)。約3年前と現在の状況がまったく同じだというところに注目していただきたい。
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