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テポドン、ノドン、ピカドン2006.10.18
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 北朝鮮の核実験報道はいかにもブッシュ政権の演出に添ったものとしか思えないほど胡散臭い。初めは放射能が検出されず実験は失敗に終わったのでは、というものだったのに日が経つにつれて微量の放射能が検出されたので実験は行われた、と変更する始末。
 笑っちゃうのが連日、朝のワイドショーなどで口角泡を飛ばしながら「核爆弾が東京上空で爆発したら100万人以上の死者が出る」とか「サリンなどの毒ガス兵器によるテロの危険性が高まった」とか今にも日本が攻撃されてメチャメチャになるような過激な表現を披瀝する軍事オタク・コメンテーターたちの存在だ。ところがネットではもっと地道に検証する情報が流れている。たとえば「北朝鮮の技術では軽量核弾頭は作れないから日本に飛来する可能性は低い」とか「そもそも北朝鮮に原子炉の技術を供与したのは米国であり、とくにラムズフェルドは罪深い」と名指しで批判するものもある。ラムズフェルドは国防長官に就任する直前までヨーロッパ最大の電機メーカーABB社(スイス)の取締役として2億ドルという北朝鮮との巨額プロジェクトに関与していた疑いがもたれている。こういう情報こそが知りたいのにテレビではほとんど報じられない。
 ブッシュ政権は北朝鮮を中国の手から完全に奪う戦略を立てているように思える。黙っていれば地の利を得た中国が北朝鮮を乗っ取りかねない、という深刻な懸念を持っている。将軍様はアメリカのご加護のもとで「駄々っ子」を演じているのではないか?そのおかげで日本、中国、韓国、台湾などはアメリカのミサイル防衛を受け入れざるをえずその結果アメリカ製ミサイルを買うハメに陥っている。ジャーナリストのリチャード・コシミズ氏は「デビッド・ロックフェラーが儲かるばかりだ」と指摘している。在日米軍関係の人物から聞いた話だが将軍様は米国のフロリダに亡命する段取りが完了したそうだ。
 ★作品は東京新聞10月15日、「こちら特報部」の新連載『嘲笑点』に掲載されたものです。



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